角速度センサや赤外線イメージセンサなどのMEMS部品や小型電子部品は、長い年月にわたって製品内部の密封性を保持する必要があり、高い気密性が求められています。
フクダでは、超微小漏れの測定技術として、高感度のヘリウムリーク検出技術「カプセル蓄積法」を開発しました。MUH-0100シリーズは、「カプセル蓄積法」を採用した超微小漏れ測定専用の気密検査装置です。
本システムは、ファインリークテスト(真空チャンバ法)、ウルトラファインリークテスト(カプセル蓄積法)により、気密検査を行う装置です。
漏れ判定レベル | 4×10-15 Pa・m3/s (He) まで 計測可能 |
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対象ワークサイズ | Φ44×L31 mm(角30×30) |
対象ワーク | MEMS部品(圧力センサ、加速度センサ、角速度センサ、赤外線イメージセンサ)、電子部品、ハーメチックパッケージ、水晶デバイス など |
電源電圧 | AC 100 V |
寸法(mm) | W760×D770×H1200 |
従来の方式におけるヘリウムリーク量は、バックグラウンドの影響を考慮すると、実質10-10Pa・m3/s(He)台まででしたが、この技術では10-15 Pa・m3/s (He)台までの漏れ量の測定が可能です。
※測定できる漏れ量は、ワークの種類と条件によって異なります。
図1:ヘリウムリーク量の測定範囲
図2:原理図
図3:カプセル蓄積法のヘリウム感度
図3は、検出したいヘリウム感度(縦軸)に対応する蓄積時間(横軸)を表しています。